今、気になってるひと

女の人です。

男の人は、いつも話題にしてるあの方。
女性でかっこいいなって思う人、酒井啓子さん。イラク問題で、一躍メディア露出度アップしたんじゃないかな。ワタシのような一般人の目に触れるようになった。肩書きはアジア経済研究所主任研究員となってます。さて、何する方なのかサッパリ、ですが。

朝日新聞の書評も担当されてて、肩書きのわりに、紹介する本のわりに、ざっくばらんでこなれた物言いがワタシ好み。今日は、毎日新聞新聞時評に登場。

タケシマ問題など、今、なにかと話題の国際政治関連での新聞の分析のあり方についての言及が鋭い。この記事は、さすがにくだけた言い方はしていないので彼女の持ち味は半減だけれど、視点はさすがだな。

・・・そこで抜け落ちている視点は内政問題としてのタケシマ問題だ。島根県がこうした条例を制定したことに対して政府は「地方自治体のこと」としているが、外交問題をめぐる政府と地方自治体の権限関係はそもそもどうなっているのか。何故、一地方自治体の決定が外交全体をゆるがすことになったのか。
想起されるのは、99年に橋本大二郎高知県知事が外国船の高知入港に核非搭載の証明を求める「非核港湾条例」を提案したときのことである。このとき政府は「安保・外交は政府の専権事項」として、条例制定に猛反発したと報じられている。高知で反発した政府が今回「静観」したのは、なぜか。

うん、おもしろいでしょ。「新聞報道も、国益がどこにあるかの認識がなければただ国際的な人目を気にするだけだし、内政上の位置づけを見失うと、国際的孤立化に気付かずに終わってしまう」と結んでいる。
タケシマのカタカナ表記はby asですよ。この話題、ある方面の方々が大好きなようなので。読み終わった本「ナショナリズムの克服」にも触れたいけれど、なかなかタイヘンだ。